育児記録

マタニティブルーズ

どうも。新米パパのかわさんです。

本日は、10月31日(日)と11月3日(水)の出来事を綴ろうと思います。

今回は、産後の奥さんのことを中心に書かせていただきました。

マタニティブルーズ

奥さんは出産以降、マタニティブルーズ発動中です。

  • 産後3〜10日に起こる一過性の情緒不安定な状態は、正確には『マタニティブルーズ』という名前らしく、妊娠中の『マタニティブルー』とは区別されている
  • 出産を終えたママのうち、約30%が発症するとされているらしい。
  • 最も特徴的な症状は『涙もろさ』が見られ、その他にも『軽度の抑うつ』『不安感』『集中力の低下』などの症状がある。

特に涙もろさ!

奥さんの場合は、産後1週間は特に問題なかったのですが、2週間後くらいから症状が出てきて、本当に些細なことで泣いてしまうんです。

ある日、奥さんと2人でソファーに横並びで座っていて、僕が子供をあやしていたら隣で奥さんが笑っているんです。子供は泣いているのではなく、口をポカーンと開けて僕を見ています。とても可愛いんです。

「あぁ、なんて穏やかな時間なんだ」

と思いふと隣を見たら、奥さん大粒の涙を流しながら、笑ってるんだか泣いてるんだかわからない状態になっていました。

何事かと焦りましたよ。

穏やかな時間から一変して、もう緊急事態。

「え…?どうした?」

と聞くと

「なんで涙が出てくるのかわからない」

と言うんです。

そうこうしてたら子供も泣き始めちゃって、もう板挟み状態。

子供1人と大人1人を同時にあやすのはなかなかの至難の技でした。

これは本当に驚きましたし、そういう状態になる奥さんを見るのも初めてだったので、正直戸惑いました。

そんな急に泣いてしまう日が多くありました。

マタニティブルーズは、産後の女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロン、幸せホルモンとも言われるセロトニンやエンドルフィンが大きく変動することで、精神的に不安定な状態を引き起こしているとも考えられているらしいです。

それに加えて奥さんは、産後からの骨盤の痛みや発疹の痒みによる体調不良、夜中の授乳による睡眠不足や疲労、育児に対する先々の不安等が原因だったのかなと思います。

特に、子供の体重量に対して母乳とミルクの量のことばかり考えていた時期があって、ノイローゼになりそうとも言っていたので、それが一番の要因ではあったのかなと思います。

これは奥さんだけに限らず、産後のママさんならばおそらく誰しもが悩むことだし、このような状態にもなり得るのではないのかなと思います。

奥さんが「泣けって言われれば泣ける」と言うので、僕は「もう女優になれるね」とか「涙流すシーンとかはNGなしでいけそうだよね」とか言ってからかったりもしていました。

でもそう言うと笑ったりしていたので、まだそこまで酷いものじゃないのかなと個人的に思っていました。

というのも、マタニティブルーズで気をつけたいのは『産後うつへの移行』ですからね。

赤ちゃんが生まれたうえに、奥さんの体は出産で大きな負担を抱えています。

たくさんの制限が生じ、体調の不調が出て、以前と同じような生活ができないのは仕方のないことです。

そして、育児は全てが初めてのことだし、慣れない間はうまくいかなくて当然のことです。

思い通りにいかなくて当たり前ですし、自分を責める必要もないんです。

子供のためにと思って色々と考えすぎて、母体が崩れたら本末転倒ですからね。

なので、あんまり深く考え込んだり、ストレスを溜めてほしくはなかったので、泣くときは思う存分泣かせていました。

思いっきり泣くことで、気持ち的には少しスッキリしますからね。

泣きすぎて、目がパンパンに腫れたりもしていましたが。

話を聞いてみると、やはり1番の悩みが母乳とミルクの量だったので…

「ミルクの量を増やしても減らしても、それなりにちゃんと寝れてるんだから大丈夫だよ!」

「夜は(奥さんの)睡眠確保のためにも、ミルクだけでもいいんじゃない?その分、日中はしっかり母乳をあげるようにしようよ!」

など、奥さんと相談をしながらも、できるだけ不安解消になるような意見は伝えているつもりでした。

10月31日(日)

この日、子供は奥さんのお母さんにお願いして、少しだけ、ほんと1時間半くらいだけど、奥さんと一緒にカフェに行ってまったりしてきました。

思えば奥さんは出産後、骨盤の痛みもあり、少し動けば悪露が出てしまう状態でもあったので、外出は全くできていませんでした。

徐々に骨盤の痛みも軽快してきて、悪露も少なくなってきてはいましたし、何よりも今は気分転換が大事だと思い、僕から奥さんに提案しました。

もともとカフェ巡りは好きだったので、2人で一緒にカフェに行くのは久しぶりで、とても充実した時間でした。

奥さんがデカフェを飲みながら満足そうな笑みを浮かべて

「美味しい!幸せ!」

と言ってくれたので、嬉しい気持ちと同時にとても安心しました。

少し気分転換になったようです。

やっぱこういう息抜きの時間も大切ですね。

母の教え

そんな奥さんでしたが、翌日くらいからだいぶ変わりました。

カフェに行って気分転換になったのもあるとは思いますが、1つは奥さんのお母さんと僕の前で大泣きをしたらスッキリしたらしいです。

「ミルクの量なんて子供がちゃんと成長していればいいんだから、そんなに悩まなくてもいいや。母乳も頑張りすぎず、眠いときはミルクにしちゃおう。」

と思い始めたらしいです。

そして、もう1つ。

それは、奥さんのお母さんの言葉です。

子育ての基本は、子供を殺さないこと

と、昔奥さんのお母さんが育児中に、お父さんに言っていたようです。

とても深い言葉ですよね。

“ 殺さないこと ” というのは当たり前のことなんですけど、これが根底にあると、どんな悩み事も “ これは命に関わることなのか、そうじゃないのか ” という選択から考えていくことができます。

命に関わることなのであれば、病院や産院に連絡したり、保健師さんに相談したりと対策を練っていかなければいけないですが、おそらく大半はそこまで命に関わることではないと思います。

命に関わらないのであれば、そこまで思い悩む必要もないですし、様子を見ていくしかないですよね。

その言葉を聞いてからというもの、奥さんは「ほんとその通りだわ」と思ったらしく、それ以降は…

『乳児湿疹が顔全体、頭に広がってきて不安…』 → 『多分、命に関わることじゃないから大丈夫っしょ!』

『今日1回もうんち出てない…』 → 『1日出ないくらいで死ぬわけじゃないんだから大丈夫っしょ!』

『母乳もミルクもあげてもギャン泣き…足りなかったかな…』 → 『じゃあもう1回母乳あげればいいでしょ!』

『全然泣きやまない…』 → 『人間疲れたら寝るんだから好きなだけ泣かせてあげればいいでしょ!』

という思考に至ったらしいです。

「不思議とこういう思考になるけど、これなら育児もやっていけそうな気がする」

とのことでした。

え?そんなに変わる?

ってくらい奥さんは変わったので、母の言葉って偉大ですよね。

でもまた1つ、奥さんが母親として逞しくなったなぁと感じる場面でした。

世の中のマタニティブルーズ発動中のママさん方。

本当にとても大変だとは思いますが、気負いしすぎないでくださいね。

初めての育児は悩み事が尽きません。

考えれば考えるほど、どつぼにはまっていきます。

赤ちゃんは一人一人に個性がありますし、初めてのことなんだからうまくいかなくて当然です。

逆に、初めての育児なのに、なんでもかんでも自分の思い通りに事が進んでいたらすごいことです。

子供が生きて元気に成長してくれてさえいれば、それでいいんです。

だから、あまり深く考えすぎず、『子供を殺さないこと』を軸にして考えてみると、僕の奥さんみたいに少し気持ちが楽になって、前向きに考えていけるかもしれませんよ。

それでも辛いときは、自分を責めたり、1人で思い悩まないで、誰かを頼ってください。

支えてくれている旦那さんや両親、信頼できる親友や先輩。誰でもいいです。

何もかも自分1人でできることはとても素晴らしいことですが、人間そんなに強くはないです。

自分1人でできることなんて限られてるし、限界もありますからね。

どんどん頼っていきましょう。

不調の改善

出産してから約1ヶ月経たないくらいですが、発疹による痒みや骨盤の痛みもだいぶ治まってきて、奥さんの体の不調は改善傾向でした。

一応、僕は理学療法士の資格を持っていて、それが本職です。

まぁ、リハビリの先生といったところです。

11月3日(水)

この日は、奥さんが近くのコンビニまで歩くというリハビリを実施!(骨盤ベルト使用で往復700mくらい)

結果は…

骨盤の痛みもなく、悪露が増えることもなく、しっかり往復することができました!

以前、教えた運動(腹式呼吸や骨盤底筋トレーニング)を可能な範囲で行なっていたり、生活の中で意識するポイント(体を伸ばすこと、起立後の左右への重心移動)などを行なっていたため、ベースがある程度作れていたのもあるのかなと思います。

産後の体は交通事故でいうと『全治1ヶ月の状態』とも言われたりします。

『産後の体は自然に戻る』

わけではないです。

ある程度は、自然に戻りますが、時期に合わせた負荷量の調整とある程度努力してケアしないと後々大変だったりします。

特に、産後の体はデリケートですからね。

回復傾向で喜ばしいことです。

徐々に負荷量を上げて、アクティブな運動もできそうかな。